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制限カード(メガ・ギガカード)を作ることの意義

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厨二 『オリカを作り続けはや六年』 厨二 (phenix)
制限カード(メガ・ギガカード)を作ることの意義
今回の話題は制限カードということで、まずは厨二独自の制限ルール「メガカードとギガカード」について説明します

まずはメガカードから

「メガカード
 ・メガカードはデッキに5枚まで、1種類につき1枚まで」

僕のオリカに(僕以外にもメガカードを作ってくださる方もいますので、その方のオリカにも)上記の文章が記載されている場合、そのカードはメガカードと言う、僕独自の「第2種制限カード」です

※「第2種制限カード」
後述の「第1種制限カード」よりも緩い規制でも良い性能であると判定されたカード
他の方の制限でいくと、「このカードはデッキに1枚まで」というような制限をされているカードが当てはまります

まず、最初の「デッキに5枚まで」の意味ですが、そもそも制限というのは「proだけにかけるべきもの」という前提から説明します

まずSpdルールでは、1つのデッキに同じマジックを2枚入れることは殆どないですよね、ですのでspdにおいて制限はほぼ無意味であり、従って「制限したとしても強いカードにしてはならない」ということになります

制限カードとはそもそも「強すぎるカードを規制する」=「強すぎるカードを作っても良いように規制する」物なので、制限にしても強いカードを作ってはならないということは、制限カードの意義そのものの崩壊を示します、よって、spdにおいて制限カードは無意義かつ無効果ということになります

続いてJr、Srの場合を考えてみましょう、ご存知の通りこの2つのルールは「速攻した方が勝つ」究極の先攻勝ちゲーであり、悪く言うと欠陥ルールでもあります

更にデッキ枚数も20枚と少なく、その中で制限をかけたとしても、制限カードをバトル中に引ける確率はかなり高くなります

また、Jr、Srの持つ短期決着の特性から、「制限カードを引いた方の勝ち」というような事態も起こり得るので、Jr、Srルールでもやはり、制限カードは無意義、というより、ゲーム自体をつまらなくする要素になりえます

では、何故proでは制限カードの意義があるのか?それは、このルールが、上記のルールとは対照的に、「長期決着制」と「デッキ枚数の充実」という要素を持つからです

「長期決着制」については、これは単純な話、マスターのHPが10あるのです、5点削ればそれで終了の上記2ルールと違い、「5点削ったその後」まで考えてプレイングしなければなりません、つまり、必然的にプレイヤーの動きは低速化し、ゲーム自体が長引くのです

「デッキ枚数の充実」については最早言うまでもありませんね、20枚の中で制限をかけるのと、30枚の中で制限をかけるのは、効果が大きく違ってくるからです

確率(Combination)の上でもそれは明らかです

例えば、20枚のデッキに1枚だけ入っているカードを最初に引ける確率は

19C4/20C5= 1/4

なのに対し

30枚のデッキに1枚だけ入っているカードを最初に引ける確率は

29C4/30C5= 1/6

となります

つまり、Jr、Srの方が制限カードを引ける確率が1.5倍になっているのです

ということは制限の効果もそれだけ薄いということになりますよね

以上のことより、「制限はproにだけかけるべきもの」ということが言えます

長くなりましたが、これにより「デッキに5枚まで」というメガカードの制限はproでしか意味がないということが分かって頂けたと思います

そして更に「1種類につき1枚まで」という制限をかけることにより、強すぎるカードだけでデッキが構成されないようにする、それがこのメガカードの意味です

続いてギガカードです

「ギガカード
・ギガカードはデッキに1枚まで」

これが最初の方で述べた「第1種制限カード」にあたります、これに分類されるカードというのは、「もし無制限なら確実にゲームバランスが崩壊する」というようなカードで、メガカードのように、ただ単に「強すぎる」だけではこの分類には当てはまりません

「ギガカード」というカテゴリのカード自体をデッキに1枚までしか入れられないようにする、そうすることで、「デッキの多様性」を損なうことを防ぐことができます

つまり、どのギガカードを採用するかによってデッキタイプを変える、というようなことが可能になるのです

必然的にここに分類されるカードは、デッキのメインとなれるカードでなければなりません、それは、コンボの主体になれる、とか、「単体で勝てる」程のカードでなければならないのです

ただしこの分類の欠点は、「ギガカードを採用しているデッキとそうでないデッキの間で生まれる格差」であり、その意味では逆に「デッキの多様性」を損なうことになります

つまり制限カードには良いことばかりではない、とも言えます

しかし、制限カードによって「デッキの多様性」が充実するのも事実です

まとめると、制限カードの意義とは「強いカードを作る」「デッキを多様化させる(=そのカードがどのデッキにでも入ってしまうようなことが無いようにする)」であり、制限カードによってオリカ作りの幅自体も広がるのです

以上、駄文でしたが、制限カードの意義について、厨二でしたー